発災当初の活動場所を再訪問し寺院・墓地・慰霊塔などで読経すると共に復興の様子の記録と、今後の活動のため現地の方々との面談等も行ってきました。
当初、東日本大震災の月命日にあわせて南三陸町に行く予定だったが、同行予定者の都合により延期となったため、急遽、6月11日(木)に発災後はじめて支援活動に赴いた亘理町と山元町への訪問を思い立った。
午前10時自宅を出発。村田ICから一般道を通るルートで亘理町の正福寺着。
ご住職とは約2年ぶりの再会となった。
平成25年に修復したという本堂にてお参り。
須弥壇にうっすらと残る津波の跡に、発災後はじめて訪れた時の様子がよみがえって背筋が伸びる。
次いで山門近くにある慰霊塔へ。平成24年のお盆に地元の石材店から寄進されたものだという。以前からこの場所にあったお地蔵さんも元どおりに修復して安置し、海に向かってお参りできるようになっていた。
心からの礼拝。
亘理町は、おおよそこの寺を境にして新築許可と不許可が分かれるそうだが、許可側の墓地の向うを眺めても修繕された家は数軒しかない。「いつになったら元通りになるのだろうか」と思うとうまく言葉が出ない。重苦しい雰囲気を変えようと「できることはないか」を聞き、たわいもない話をして笑った。
突然の訪問にも関わらず本当に丁寧に応対いただいた。ありがとうございます。
県道を通って山元町へ。普門寺と徳泉寺墓地でお参り。どちらもご住職は不在だった。
復興の様子を眺めながら福島県境まで行き、Uターンして亘理町まで戻る。
とにかく目につくのは雑草と防潮堤。山元町ではまだ水田を見られなかった。
県道のところどころに慰霊の角塔婆があり、どこにもきれいな花が供えてある。できれば早く落ち着いた慰霊の場所を整えてあげたいと思いながら、車を停めて手を合わせる。
遅い昼食のため、亘理町荒浜「鳥の海」へ。
今年3月にできたという商店街で昼食をとり、海産物を買いながらお店の方々と話をする。
山形から来たというと、皆「遠いところからありがとうございます」という。被災地に行くといつも感じる申し訳なさをまた感じた。
別になにもしてないのに…。
往路と同じルートで山形へ。
午後3時30分帰宅。
事務局 最上弘樹