東日本大震災発生時の被災者の体験と決意

平成23年3月11日、14時46分、東日本太平洋沿岸に未曾有の大震災が発生し、そこに住む方々が想像を絶する大津波から逃れるため、壮絶な戦い、生死の境目の中で、究極の体験をされました。

東日本大震災は、多くの人々から大切なものを持ち去りました。住む家や仕事、これまで築いてきた人間関係や大切な人の生命、すべてを失って九死に一生を得た方々が、一生懸命立ち直るため生きていこうとされています。

震災による死者は生き直すことができないが、
生き残った私たちは生き直すことができる

これは、被災者の必至の生の声です。

被災地に届けたいお地蔵さんプロジェクトの想い

東日本大震災以降、被災地に入り多くの方々と接する機会の中で、被災者の方々と私たちが「勇気」や「やすらぎ」や「絆」を共有することができないだろうかと思い悩みました。そこで、私たちが子供の頃、村のはずれのお地蔵さんが、慈しみや、やすらぎ感のある面持ちで、悲しい時、苦しい時にそっとすべての想いを受け止めて勇気づけてくれたことを思い出しました。

それは決して特別な存在ではなく、昔から私たち日本人の心の文化として今日まで受け継がれてきたお地蔵さんを、被災された岩手県・宮城県・福島県の各市町村(37市町村:約50箇所)にお地蔵さんを建立し、被災され亡くなられた方々の霊を托し、それぞれの事情の中で一生懸命生きておられる子供からご高齢の方々まで、すべての方々の生きるための強い力になればと深く受け止め、しないではいられない想いがつのりました。

更にその想いが、

亡くなられた方々の「いのち」を忘れないために・・・
被災地に生きる方々の勇気や頑張りを忘れないために・・・
ご支援していただいたすべての方々の想いや願いを忘れないために・・・

お地蔵さんを通じてお互いの「いのちの絆」を結び、何十年、何百年と時代や世代を超えて伝え続けていくために、この企画をいたしました。

東日本大震災に対する全国民の想い

全国民や全世界が、被災された方々へ心を寄せられ、一日も早い心の復興を願わずにはいられない想いでおられる事は、すばらしいと思います。

私たちに何ができるのか、私たちは何をすればよいのか、できることから支援していこうと思い悩んでいる方々に深い敬意を表し、必ず被災された方々に通じるものと確信いたすものです。一人でも多くの皆様が結集し、一日も早い復興のために、被災された方々に一日も早く幸せになっていただくために。

このことが、多くの皆様の願いであり、人としての真心であります。

人は、ただ一人では生きられない。
多くの人やものに生かされることによってのみ、生きている。
その恩に報いるただ一つの道は、人を生かし、ものを生かすことである。

被災地に届けたい「お地蔵さん」プロジェクトは、大震災等によって様々な喪失に直面している被災地の方々が、悲しみ苦しみを乗り越えて復旧・復興に向かうため、お地蔵さんに託して強い勇気・心の安らぎ及び精神的向上を支援する非営利活動です。